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マラソン塾

Vol.54 勝負を分けた箱根の4区と8区

2019/01/28

 今回のテーマは『勝負を分けた箱根の4区と8区』。駅伝大会・マラソン大会は数あれど、今年の箱根駅伝以上にドラマがあったものは多くありません。その中で、勝負の分かれ目となった2つの区間にスポットを当てたいと思います。

<往路>
 優勝候補本命は青山学院、対抗で東海と東洋。正直なところ、今年は青山学院の5連覇が固いと思いました。

 しかしふたを開けてみると、結果は東海の初優勝。往路からめまぐるしく先頭が入れ替わり、復路での逆転優勝や青山学院の追い上げ等、みどころの多い大会となりました。

 今大会、まず勝負の分かれ目となったのは「4区」です。3区で青山学院の森田選手が区間新の快走で7人抜きのトップになったとき、ここまま青山学院が突き進むのではと思われました。

 そこで4区に登場したのは東洋がエース格の相沢選手、東海もエース格の舘沢選手、一方の青山学院は駅伝初登場の岩見選手。まず先頭争いでは、東洋の相沢選手が区間新ペースで快走し、早々に岩見選手を置いて引き離していきます。

 岩見選手は11月の世田谷ハーフで好走してこの重要区間を任されましたが、ハーフマラソンのレースと駅伝は別物。ハーフマラソンでは集団の流れで走ることができますが、駅伝では単独で走る場面が増え、こうして『引き離される』展開で粘って走るには相当の力が必要となります。

 結果的に東洋は区間新の快走で往路優勝を決定づけ、また東海も区間2位の走りで追い上げの機運を高めました。他方、青山学院は区間15位のブレーキとなり、悪い流れが5区に伝播、総合優勝が現実的に難しくなりました。

<復路>
 
東洋がこのまま逃げ切るか、東海が逆転を果たすのか、はたまた青山学院が大逆転を演じるのか。復路も見所の多い展開となりました。


 山下りの6区はどのチームも快走し、史上最高レベルの争い。その中で青山学院・小野田選手の区間新、史上初の57分台はさすがの走りでした。次の7区でも青山学院が猛追しますが、東洋・東海も快走をみせ、青山学院の逆転はほとんど不可能になっていきます。

 そして運命の8区、東洋から遅れること4秒で走り出した東海の小松選手。15km地点まで並走すると、そこから一気に抜け出して1分近い差を空けることに成功。20年以上残った区間記録を更新し、東海大優勝の流れを決定付けました。9区、10区は東海のビクトリーロード。総合記録は大会新という、力強い初優勝となりました。

 復路で実力を見せたのは青山学院。後ろから追い上げる展開ながら、東洋をかわして2位となり、復路のタイムは東海を上回る復路優勝に。今年は昨年までと異なる形で青山学院が強さを発揮しました。

 東洋は昨年同様に往路に主力を惜しみなく投入する形で往路優勝&11年連続となる3位以内。特に4区の快走で青山学院の走りを乱し、それが結果的に東海を優勝に導くという面白いレース展開を作りました。

 なお、今年の箱根駅伝の視聴率は往路・復路ともに30%超。平成最後にふさわしい、最高の盛り上がりを見せた大会だったと思います。

(結果の詳細はこちらをご覧ください)http://www.hakone-ekiden.jp/

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